角膜上皮糜爛で点眼治療をしていましたが、急速に悪化したと言う事で来院されました。
粘液膿性眼油と角膜の中央部の混濁と融解、膨隆が認められます。
これらの所見は重度の細菌感染を示唆し、早急に感染をコントロールしなければなりません。
入院にて抗生剤の頻回点眼と全身的な抗生剤の投与を行ったところ、粘液膿性眼油はなくなりブヨブヨに突出していた部分が少し退縮し感染が制御されました。
飼い主様は保存的な治療を望まれたので、眼瞼縫合(目頭側と目尻側それぞれ数糸づつ細い糸でまぶたを縫合)して角膜を保護しつつ、二次感染の防御と角膜再生促進治療を継続しました。
2ヶ月後の状態です。
角膜の中央部の混濁は残っていますが、穿孔せず失明せずに済みました。
調布市 つつじヶ丘動物病院
ありません。