症例紹介

Case40 帝王切開により出産した犬の1例

前日の夜に破水したが未だ生まれないとの事で診療開始時間前に来院した3.7kgのミックス犬です。

前回の受診日の際、妊娠の確認できていましたが交配日がはっきりせず出産予定がわかりませんでした。

帝王切開1s
レントゲン所見

帝王切開6s

昨夜からの陣痛でかなり疲れているようで、分娩介助を試みましたが自然分娩は難しそうです。

レントゲン検査では母犬に比べかなり大きな4匹の胎児が確認できました。

エコー検査で胎児3匹は心拍も速く元気そうでしたが、破水した胎児の心拍が遅くこのままでは命が危ぶまれるので緊急で帝王切開を行う事となりました。

 

 

帝王切開2s
手術所見 妊娠子宮

 

手術開始から4匹全ての胎児を取り出すまでに8分で終了。

赤ちゃん1匹につき一人の看護師さんが付き、酸素をかがせながら体をきれいにしたあとマッサージをじて自発呼吸を促します。

破水していた子は心臓は拍動していますがなかなか呼吸をしませんでした。

 

根気よく蘇生処置をして結果4匹とも呼吸をはじめお母さんの元へ戻す事が出来ました。
お母さんもよく面倒を見て幸せそうです。

帝王切開4s
赤ちゃん
帝王切開3s
お母さんといっしょ
帝王切開5s
赤ちゃんアップ

 

調布市 つつじヶ丘動物病院

ありません。