脱毛と痒みを主訴に来院されたワンちゃんです。
毛の生え方がまばらで毛質はガサガサしており、お腹の皮膚には細かい丘疹が認められます(中央部のしこりは乳腺腫瘍です)。
皮膚症状は尾の付け根から背中、後肢の後側にかけて特に目立ち、概ね左右対称です。
多数ののノミの寄生が認められたため、ノミアレルギー性皮膚炎と診断しました。
フロントラインプラスでのノミを駆除し、痒みが強いのでステロイドを投与しました。
ノミアレルギー性皮膚炎はノミの唾液に対する過剰な免疫反応によって起こる皮膚病です。
症状は丘疹、発赤、自己損傷などで、ワンちゃんにおける好発部位は尾の付け根、大腿部後方、前肢の前腕部です。
日本のノミは90%以上がネコノミと言われています。イヌノミは犬以外を刺す事は稀と言われていますが、ネコノミは猫は勿論、犬も人も刺します。
地球温暖化の影響でノミの活動する期間が長くなった気がします。お散歩に行くワンちゃんネコちゃんはしっかりノミ予防をしてあげて下さい。
調布市 つつじヶ丘動物病院
ありません。