症例紹介

Case62 ラッシュピンにより整復した猫の大腿骨遠位骨折の猫の1例

部屋の吹き抜けから飛び降りた後から左後肢を跛行する様になったとの事で近医を受診し、大腿骨骨折と診断され手術のために来院した7ヶ月齢のマンチカンの男の子です。

レントゲン検査では大腿骨の遠位、人でいうとちょうど膝小僧の上当たりになります、で骨折しています。

骨折端は既に変位しており、外からの整復は不可能な状態で手術が必要と判断しました。

レントゲンLat
レントゲン側面像
img127
小動物の整形外科 文永堂 より転記

 

猫や小型犬の大腿骨遠位の骨折の治療は、右図の様な2本のステンレスのピンをX型にクロスさせたラシュピン固定という術式が選択されることが多いです。

 

 

 

 

オペ写真
手術所見1
オペ写真2
手術所見2

2本のピンを大腿骨の遠位側から刺入し、大腿骨近位まで進めてゆきました。
また、本症例では骨折部のより強固な安定化を計るためワイヤーでの固定も併用しました。

オペ後
術後レントゲン所見

 

術後はロバートジョーンズ包帯という柔らかいギブスによる外部固定を併用し、経過は順調です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調布市 つつじヶ丘動物病院

ありません。