症例紹介

Case59 疥癬の猫の1例

6ヶ月齢の外飼の猫ちゃんです。
顔を掻いているとの事で来院しました。ノミのお予防はしているとの事でした。

疥癬治療前
治療前の外貌

 

目の回りから耳にかけて落屑と苔蘚化が認められ、診察中も痒そうにしています。

 

 

 

 

 

疥癬
疥癬虫体
疥癬卵
疥癬虫体

皮膚病変を掻爬し顕微鏡で見てみると、疥癬という小さなダニが多数認められました。
写真左上には疥癬の虫体とらん円形の卵も認められます。

疥癬治療後
治療後の外貌

猫に感染する疥癬はネコショウセンコウヒゼンダニとイヌセンコウヒゼンダニがあり、まれに人にも寄生することがあります。

 

 

 
動物から落ちたヒゼンダニがいる場所に、散歩で別の動物が通ることによって感染したり、感染動物とのふれあいで感染します。
また、感染動物のケージ、首輪、リード、ブラシなどから感染します。

 

 

 

 

左はイベルメクチンという薬を週1回投与し、2週後の写真です。

大分きれいになり痒みもほぼ治まりました。
卵には薬が効かないので、今後数回治療を続けて行く必要があります。

 

 

 

 

 

 

調布市 つつじヶ丘動物病院

 

 

ありません。