症例紹介

Case21 角膜膿瘍の犬の1例

角膜上皮糜爛で点眼治療をしていましたが、急速に悪化したと言う事で来院されました。

20130711s
初診時の角膜の状態

粘液膿性眼油と角膜の中央部の混濁と融解、膨隆が認められます。
これらの所見は重度の細菌感染を示唆し、早急に感染をコントロールしなければなりません。

20130716s
5日後の状態

入院にて抗生剤の頻回点眼と全身的な抗生剤の投与を行ったところ、粘液膿性眼油はなくなりブヨブヨに突出していた部分が少し退縮し感染が制御されました。

20130716縫合後s
眼瞼縫合

 

飼い主様は保存的な治療を望まれたので、眼瞼縫合(目頭側と目尻側それぞれ数糸づつ細い糸でまぶたを縫合)して角膜を保護しつつ、二次感染の防御と角膜再生促進治療を継続しました。

 

 

20130831s
2ヶ月後の角膜の状態

 

2ヶ月後の状態です。
角膜の中央部の混濁は残っていますが、穿孔せず失明せずに済みました。

 

 

 

 

 

調布市 つつじヶ丘動物病院

ありません。