症例紹介

Case12 猫の角膜黒色壊死症(角膜分離症)

8歳の猫ちゃんです。

1年以上前から右目の角膜に黒いものが出来ている事に気付いており、3ヶ月前から左目にも出来て来たという事で来院されました。

左右とも目の中央の黒い所が瞳ですが、左右とも目尻の方から角膜表面に血管が走行しその先の角膜表面が黒褐色に色素沈着しているのが分かります。

時間の経過とともに黒い部分が自然に剥がれ落ちる事があるので角膜分離症とも呼ばれます。原因は明らかにされていませんが猫ヘルペスウイルスの関与が示唆されており、抗ウイルス薬の点眼や内服での長期の治療が必要です。

角膜黒色壊死OD1s
初診時 右目
角膜黒色壊死OS1s
初診時 左

 

 

この症例ではファムシクロビルという、人用の抗ヘルペス薬の内服と保湿のための点眼治療を行いました。下2枚は1ヶ月後の写真ですが、症状はかなり改善され現在も治療継続中です。

 

 

 

 

 

 

 

 

角膜黒色壊死OD2s
1ヶ月後 右目
角膜黒色壊死OS2s
1ヶ月後 左目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

調布市 つつじヶ丘動物病院

 

 

 

 

 

ありません。